もやもや

本日呉より。今週あったお話で、少し残念かつ、勉強になったお話です。今呉に股関節痛で通われてる方がいらっしゃるのですが今週で約4回目、呉のどかで膝の調子がよくなったと毎週通われている方のご紹介で少し遠いところから通っていただいております。簡単に症状をお伝えすると左股関節痛で杖をつかないと歩けないほどで股関節がはまり込む部分が少し浅く、股関節自体も変形しておられるとの診断を整形外科で受けられております。手術を勧められているようですがそれは望まないのでとあれこれ民間療法を試しておられ、かれこれ2年ほど悩まれてこちらにこられました。
さてこちらでご説明させていただいたのは「股関節自体がどの程度痛んでいるかお写真を拝見していないのでなんともいえないですが、骨自体はこちらではどうにも出来ないので股関節周辺の筋肉を緩めることでどの程度その痛みをカバーできるかです」ということでした。
確かに進んでいく中で股関節の稼動範囲の改善や歩くお姿の改善などを感じられたので施術的にはお役に立てているかな、という感想を抱いていたのですがご本人さんのご感想はどうもそうではなさそうです(はっきりおっしゃらなくても治療効果をどうとらえていらっしゃるか施術者は感じるものなのです。)それと共に少し否定的な対応すら感じられたのです。
以前からお伝えしているように、私は施術する側とされる側の信頼関係というのは施術効果にすごく影響あるものと考えていますので、「股関節に限らずお気持ちにしろお体にしろ少しでもよさを感じていただけるようであればしっかりお付き合いをさせていただきますが、心に不安がある状態で続けられるのはむしろ金銭その他の負担が大きいだけになりますよ」とお伝えしました。実際この方はかれこれ1年続けられてる整体もあるようなのです。少し傲慢なようかもしれませんが、僕はお体は仮に現状維持に努める程度でも、例えば施術を受けていただくと安らぐとか精神的な部分でもよいから通じ合うものがないと続けてお付き合いするのは難しいお仕事だと思っています。なぜならこちらも大切な人のお体を扱うからです。また、施術に関して何でも治しますといった過大なことも申しません。医学的に見て難しいものはまず正しくそちらで診て頂かないと大変なことになりかねないことすらあるのです。実際この方の場合も数回の施術で本当に全くの改善がみられなければ、それを1年もひっぱって手術すら出来ないようなことになれば大変です。言葉は選んで申し上げたつもりなのですがなにかもやもやしてその夜は少し寝つきが悪かったですね。しかしこの方もその痛みをとる為に相当なご苦労をされているようです。おうちのほうも何かと気苦労が多いとご友人の方からお伺いしておりますし、思うようにいかないことから少しいらいらされていたのかもしれません。実際来週以降も続けて見られたいという希望をもたれておられるようです。少しでも早くご期待にそえるようにこちらも技術と人間性の向上に勤めていかなくてはいけないですね。