自然治癒力2

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 前回に引き続き新型コロナに関するお話です。マスコミの影響もあると思いますが重くとらえる方、比較的楽観的に考えられる方、のどかに来られる方でもご意見がわかれ皆様混乱されているようです。いずれにしても前回書いたように自分自身の免疫を高めて自然治癒力を維持するよう努めるようにする事が新型コロナに限らず大切であるという事に変わりはありません。

実を言うと僕の施術するオステオパシー感染症とは深い関りがあります。昨今ニュースでも取り上げられる100年近く前に流行したスペイン風邪の際にオステオパシーの有効性が認められたのは、オステオパスの間では有名な話です。

全世界の3割近くの方が罹患し多くの方が命を落としたスペイン風邪ですが、アメリカでは医師扱いのオステオパスが、その施術を施した患者と薬物療法だけを行ったケースでは5%近くも、オステオパシーを施した患者の方が死亡率が低かったそうです。

 この話は以前海外のドクターのセミナー中にも聞いた話で昨今オステオパシーを勉強されている仲間の先生方の中でもよく話題に上っています。

 勿論、当時の医療と現代の医療とでは大きな差があると思うので単純に現在と比較は出来ませんが、骨や筋肉といった筋骨格系は勿論、神経、血管、内臓、リンパといった組織に対する施術のあるオステオパシーは、簡単に言えば呼吸を大きく整え、血流を促し、リンパの流れをよくします。また内臓関係の働きを良くして各機能が正常に働くように調整します。例えば肺や気管支の動きを良くして排液を良くするという技術もあります。

 健康の基本は身体のバランスを整え柔軟性を保ち、大きな呼吸が出来て、良い血流によって細胞の隅々に新鮮な酸素や栄養を送り、各細胞の毒素を回収し排液を良くする、そして体の各組織が正常に働けるようにしてあげて、その結果自己免疫が高まる…これにつきると思います。

 勿論、複雑な現在の環境状況においてオステオパシーをしていれば全く病気にならないというつもりは毛頭ありませんし現代医学で出来る事には大いに期待するとして、普段の健康維持という意味でお役に立てる分野ではないかなと、こういう時だからこそ余計に思う部分もあります。

 加えて、バランスよい食事、睡眠を良くとって、適度に体も動かし、ストレスもたまる現状ですが何とかこの現状を乗り切っていきましょう!