「正しい事」とは?・・・1

 日中はまだまだ暑いですがすっかり朝晩秋めいて来ました。呉から海田まで向かう途中に水尻というところがあって海水浴場があります。8月は駐車場に並ぶ車で一杯、浮き輪を持った家族連れなど通勤途中の車からの光景も微笑ましかったですが、今では祭りのあとという雰囲気で、寂しささへ感じます。
 さて、先週末三連休の国際セミナーですが・・・なんと中止になりました(ー_ー)!!今回はイギリスからの講師だったのですが体調不良の為来日出来なかったとの事。初めての事ですが、当然そういう事もありますよね。早く良くなって頂きたいです。そういう訳で定休日のお知らせは既にしてしまっておりましたし、僕はといいますと「秘密」にゆっくりさせて頂きました。まあたいした事ではないのですが、なかなかこんな連休はとれないので普段出来ない事をしてゆっくりさせて頂いたのです。
 そんなセミナーのお知らせの際、必ず僕は「正しい事をより高いレベルで」とお知らせしています。これは僕がのどかを運営していくうえで厳守しようと心に決めているキーワードです。では「正しい事」ってどういう事でしょう?以前から書きたかったこの内容。当然長く、難しい内容になりそうですが、わかりやすく3つの事を例にして書いてみたいと思います。
 1つめは「触診」について。触診とは人様の体に触れる事です。それにはその場所がどうなっているか解剖学が頭に入っていなくてはいけないですし、それをイメージして正しく触診し、更にその組織が正常か異常か判断出来ないといけません。当然それが出来ないと異常な個所に正しいテクニックを施して良い状態にする事など出来ない訳です。特にオステオパシーではその対象物は人体の全て、つまり骨や筋肉だけはなく内臓や血管、神経やリンパ組織も触診出来なくてはいけません。
 世の中は今多くのリラクゼーションサロンから治療院までが乱立しています。ではそうした人達がまずは人様の体を診るこの第一歩である「触診」が正しく出来るでしょうか?先日、ある方が来られてリラクゼーションサロンで肩を揉まれたら「筋肉が骨のように固くなっていると言われた」とおっしゃっていました。どれどれその個所を「触診」してみるとそれは第一肋骨という骨でした。骨なのだから骨のように固いのは当然です。はっきり言いますと背骨や骨盤を診るといいながら正しく触れない治療家は沢山いらっしゃいます。
 どうしてそんな偉そうな事が言えるか?僕自身が通ってきた道だからです。触診が正しく出来ないと当然人の体は正しく診れません。テクニックも正しく決まりません。それを自覚、反省してそういうコースを受講しに行ったのですが、同様の反省をされた先生方が若い人ベテランの人関係なく、プライドを捨てて裸になって訓練しておられたのです。 こんな一見簡単そうな「触診」という事でさへ、そうした基礎的な下積みがなくては、「正しい」施術は出来ないのです。
 また、こうした基礎的な事程奥が深い、まだまだ僕自身もレベルアップしていかなくてはいけない。それは「正しい事をより高いレベルで」という事の意味の一つの例です。うーん、難しかったかな。次回は巷で良く言われる「骨盤矯正」「小顔矯正」という2つの例についてお話してみたいと思います。