セミナー参加報告

 7月13日〜16日の4日間で神戸での国際セミナー「靭帯性関節ストレインテクニック アドバンス」に参加して来ました。
 この内容のベーシックについては書籍でも発売されていますがオステオパシー界、手技療法の世界でも結構有名な本だと思います。手技についての説明や写真も掲載され扱いやすい内容になっているからです。では何故わざわざセミナーが開かれ、それに参加するのか?
当然ですが、ちょっと写真や説明を見てまねできるほど技術というのは甘くありません。形だけをやっているように見せる事は出来るかもしれませんが、その単純に見える動作の中で色々な細かな事をやっているのであり、それが出来るかどうかで効果の程も大きく変わってくるからです。 事実、創始者直系で著者でもあるコンラッドドクターの知識や技術は素晴らしかったです。しかも今回はアドバンスという事で本に掲載されている以外の内臓や頭蓋に対するアプローチも教授頂けました
 コンラッド先生はアメリカのドクターなのですが、アメリカではオステオシーを実践する為には医師免許が必要になります。なのでコンラッドドクターは文字通り「医師」で専門は外科だそうです。娘さんの難病を専門の外科では救う事が出来ず、その時娘さんを救ってくれたオステオパシーを主に40年近く治療されています。実際に今回扱ったテーマも逆流性食道炎、高血圧症、心不整脈自閉症、注意欠陥障害、学習障害…と日本では病気として扱われ、手技療法では「治す」と表現してはいけないものが多くありました。世界でオステオパシーのニーズとその有効性は広く認知され、例えばフランスではオステオパシーが広まって約数十年ですが今では国民の9割が日常的にオステオパシーの診療を受け、生まれたばかりの赤ちゃんも構造上の問題がないか100%オステオパスに診てもらうそうです。赤ちゃん時期も含め子供の時の成長記こそ体の構造を整えておく事が如何に重要かという事を今までもセミナーで学んで来ました。
 医師でもない僕がこんな事を言っても相手にされないと思いますが、実際の医師が科学的根拠も踏まえてオステオパシーを通して上記のような事を実践しているというのはとても重要だと思います。 命を救ったり、急場をしのぐという意味でもちろん現代医学の重要性は高いと思いますが、健康の本質や病気になる本当の原因を考えた時オステオパシーの果たすべき役割は大きいと思います。
 もちろんそんな高度なオステオパシーをご提供する為には、施術者も日々の勉強、精進が必要な訳で僕も大きな使命感を持って仕事をしていきたいな思っています。