SATセミナー参加報告

 寒さも厳しくなってきて秋を通り越し冬らしさを感じる季節となってきました。
 お知らせしましたように、今月初め2日〜4日の三連休でイギリス人講師ジャズラムドクターによる「SAT(スペシフィックアジャストメントテクニック)」セミナーに参加して来ました。タイトル通り想像するとテクニックばかりをひたすら練習するイメージをされるかもしれませんが、その根底になるコンセプト、頭蓋仙骨の考え方を脊柱にどうアプローチするのか?に非常に興味があり主にそこに注目して参加することにしました。
 脊柱へのアプローチは診断法、矯正法共にオステオパシーの中にも沢山ありますし、カイロプラクティック、日本の整体などでも特に注目するところでしょう。しかしSATでは脊柱を診断する中でオステオパシーの概念、「人体を一つのユニットととして考えなさい」の言葉通り、術者の意識を身体内部のその他の組織(筋膜、内臓、神経、脈管…)にも向けることによって、組織との対話を図りそれに対してアジャストメントします。
 アジャストメントとはいわゆる「ポキッ」的な矯正音を伴いやすい瞬間的矯正法ですがジャズラムドクターのそれは非常にキレが良く美しささえ感じました。オステオパシーは同じ矯正法でも間接法とって矯正音を伴わない比較的安全な技術もあるのでのどかではそちらを使う事が多いのですが、SATの原理に基づいたアジャストメントは今後は使っていこうかなと今後の施術プランなどを考えております。
 勉強すればするほど奥深い人体の不思議。そしてそれと対話し問題解決する事によって健康に導ける「オステオパシー」という科学、哲学には本当に興味が尽きません…