受け入れきる

今日は完全休養日。これといって大きな予定は立てていなかったのですが嫁殿と買い物に行ったり、本屋(具体的には呉にはTUTAYAのような本、ビデオレンタル、CD類全て揃っているお店「フタバ図書」なるお店が展開しているのです)にぶらぶら、甘いものなど食べながら母の病院を見舞い、ジムに寄って汗を流すというとても充実した休みを過ごす事が出来ました。休みと言えどあまり家に一日中ジッとしている事が苦手なのでこうして適度に外の空気を吸えると非常に生き返ります。なにを言っても生身の体、週に一度リフレッシュできると心身共にとてもリラックスできます。
この仕事は基本的に体なり、心なり不調を感じられている方がこられる職場です。そうした方々に対して、以前日記にお書きしたように症状に対してアプローチしようとするのではなく、その人そのものに接するようにしなくてはいけません。そしてその方法は基本的に「受け入れる」事です。
そしてその姿勢を貫いているとやはり自分自身も不調を吸収してしまいそうになる事がやはりあるのですね。その対処方法としてやはりリフレッシュの時間は必要だと思いますし、細かく言えば部屋の空気をこまめに入れ替えたり、植物などを部屋に置いたり色々と工夫がいるのです。
しかしながら時には、僕のようなものにはまだまだ受け止め切れないような患者さんが来られる事があるのも確かです。つまり「合わない」患者さんです。人間誰しも誰もかれもと相性が合う訳ではなく、どうしても合わない相手はいるものです。そしても僕も奇麗事をいうつもりはなくそうした方はいらっしゃいます。しかもこの仕事は変わっているもので通常のサービス業の営業マンならばじっと我慢で笑顔を作るのでしょうが、あまり失礼をされる患者様にはリピートをお願いする必要はないしその場で施術をお断りする事すらありえるのです。それはお体を拝見して施術を行う以上「なんとかしてあげたい」という気持ちが働かないと良い結果も出ないからです。
正し幸いなことに今までの施術歴の中では、そこまで常識的に失礼をされた事はあまりないのでよかったのですが、「ちょっと合わないなあ・・・」と思うことは正直たまにあります。しかし、そんな時には自分なりに「大きな心で」なるべく「受け入れきる」ように努力します。施術の最初は話がかみ合わなかったりあまり話をして下さらなかったりする方が、施術終わりには表情が明るくなったり色々会話が出てくるようになられると「やったな」と思います。とある本にこのような事が書いてありました。この仕事は「症状を変える」のではなく「人の心を変える」のであると。笑顔になれれば痛みも和らぐし、筋肉も緩むというものです。その辺りにこの仕事の難しさと面白さがあるような気がします。