あこがれ

前回は桑田さん回復への願いを切々と書き連ねましたが数日前に無事手術が成功され、ラジオでは桑田さん自らのコメントも発表され経過良好との事。まずはホッと一安心と共に焦らず完全に治して頂けるよう願うばかりです。
先週土曜日は、そんな僕を心配して「桑田復活祈念!」という題目で大学時代の友人が早速食事会を企画してくれ倉敷への移動途中福山にて楽しい時を過ごさせてくれました。持つべきものは友。心和む時を過ごせました。
話は戻り、先月出席してきたメカニカル・リンクセミナー「動脈」。5日間の長丁場で開催中、身内の容態が良くなく僕にとっては忘れられないセミナーとなりました。
落着かない中、集中力をなんとか保ちながら数年来是非自分の治療に取り入れたいと思っていたこの内容を取りこぼす事なく勉強して来ました。
動脈というと「細胞に栄養供給するといった役割は一般的にも知られていますが、自律神経系に情報伝達し、四肢及び脊椎・内臓系に生体機能をもたらすといった重要な役割は、過小評価され見過ごされがちである。まさに、動脈は自律神経を伴い、体液・メカニカル・神経のリンクを以て全身を同時に繋ぎひとつのものにしている。今回のセミナーでは、動脈と迷走神経系を診断・治療するための完全マニュアル・アプローチを紹介します」というのがこのセミナーの案内でありましたが、簡単に言うと仮に肩が痛いとするとほとんどの治療家は肩の関節を問題にするでしょうが、オステオパシーは身体全体をとらえどこに原因があるか考え、しかもその中には関節だけでなく、骨の質や内臓、四肢や頭蓋、筋膜、そして血管、神経でさへも血行を上げて血流を良くするというたぐいではなく、はっきり結合組織として触診してその硬さを評価し治療する方法がオステオパシーにはあるのです。
と、簡単にはなってないかもしれませんが、今までアプローチが完全に出来なかった分野に対してより深く対処出来るようになりました。当然、今まで完全によくしてあげられなかったケースがあるとするとこの動脈の知識をもって救えるケースが増えてきます。
そして何より講師のフランス人、エリック先生。二年前にも熱心に教授して下さいましたが、オステオパシーとその教育に対しての情熱、誇り、優しさがひしひしと伝わってきます。国際セミナーを受けていつも思うのですが、世界中の人を人種など関係なくオステオパシーによって助けておられるドクターの大らかな雰囲気、それでいて情熱を感じさせる立ち振る舞いにあこがれを頂きます。
何年後になるかわかりませんが、あんな雰囲気をかもし出せる施術家になりたいなあ、というのが僕のあこがれです。