日進月歩

昨日夜神戸より帰宅しました。そう、5日間にも及ぶJOPA主催セミナー「メカニカルリンク」に参加させて頂き無事元気に終了する事が出来ました。
この「メカニカルリンク」セミナーは世界中で行われておりますが、5回あるテーマの内の2回目、約1年半前に1回目の「脊柱・四肢」に参加しましたがテスト法の多さに圧倒されやや消化不良気味、僕自身施術にあまり取り入れる事が出来ておりませんでした。そんな中今回勉強した「骨内力線・関節離開」という考え方はメカニカルリンク独特で他の手技療法はおろか、オステオパスでさへテスト出来ていないというのが現状のようで、その中前回の復習もして頂き、十分に吸収できたと満足するとともにその効果に感動しきりであった訳です。
簡単に説明しますと、人間の体は骨だけで出来ている訳ではなく当然筋肉もあります。ここまでは整体などでも扱うわけですがそれに加えオステオパシーでは内蔵、リンパ、血管、神経、そしてそれらを縦横無尽に包む膜といった組織にまで介入します。そして手技を施す以上、それらがどういう状態か?そこに問題があるのか?という事を判断できないといけません。その為には深い解剖の知識と触診能力が要求されるわけです。その上でそれらの状態をを全てテストし、比較し、優劣をつけ、最終的に最も問題となる病変にリコイル(調整)を行うものがメカニカルリンクです。
体全体をテストする訳ですからその数は全部で400〜500にも及ぶとの事ですが慣れれば早く出来ますし、当然絞り込む為のプロトコールもしっかりしている訳です。そんな中びっくりしたのは僕の左手人差し指の付け根の中学三年生の時の骨折歴。可動域が狭くなり完全に曲げる事が出来なかったのですが、テスト結果で出た頬骨(ほっぺたのところの骨)のリコイルを行うとなんとも不思議、他の指と同じように曲がるようになってしまいました!ほっぺたの骨を施術して手の指の可動不全が改善する、つまり症状のあるところと、本当に問題となっている場所というのは必ずしも一致しているとは限らないわけです。肩が痛いから即肩を施術する、膝が痛いから即膝を施術するでは対症療法に過ぎず、本当の原因を解決出来るとは言えない!まさに人間の体を一つのユニットとして考えなさい!というのがオステオパシーの原則です。
頭蓋のテスト法も教えて頂き、いままで行ってきたテクニックをより効果的な部位に対して使用する事も出来るし、非常に満足、感動しております。
まさに日進月歩。ただ出席するだけでは駄目で、これらの宝を日々施術に活かせていけたら今までお役に立てなかったクライアントの方にも十分対応できると思います。
今日から仕事再開。7月は休みなく動いておりますが十分充電させて頂いたので明日より更にがんばります!(^^)!

今日の一叫び
「やりたいこと、やらねばならないことに全力でぶつかれ!」
「夢中になれるものを探す」
「猪木語録〜元気ですか 一日一叫び」 byアントニオ猪木 より抜粋