身体意識

本日呉店より。朝晩は少しずつ涼しくなってきたものの昼間は相変わらずの30度。夏ばてなど出てないですか?選挙も終わり世の中も少し落ち着いてきました。皆さんちゃんと選挙行きましたか?
さて、本日は前回の続き的なお話で少しマニアックなお話を。僕が格闘技が好きなのは前回お話しました。もちろん主に見るほうしかしないですが、恐怖や痛みと戦いながら観衆の前で感動する試合をするというのはものすごい精神力と肉体的強さが必要だと思います。その為レスラーや格闘家の書かれた本などを読むと自己啓発されることも多くあります。元々はプロレス好き、もっと言えばアントニオ猪木さんが好きで、本を読んでいると面白いお話がありました。
人間には身体意識というのがあって昔の人(彼の世界では特に昔のレスラー)はそれが今の人より発達していたというのですね。例えば、歩く場所も今はアスファルトの上が多いですが昔は土の上をしかもはだしで歩くということも少なくありませんでした。またそうした足場の悪い中を思い荷物をもったり、時には頭の上に置いたりして長い距離歩いたり、細い板の上を歩くということもあったそうです。そうした中で体のバランス感覚が自然に鍛えられたというのですね。だからまるで地面に吸い込まれるように立つことが出来、組み合ったときでもなかなか倒されないのだそうです。また寝技を行うときにも相手の背中のある一点に手を置くだけで相手はまったく動けなくなってしまったり。そういう人間本来の体の意識を身体意識といって今の人は便利になりすぎてそういった感覚が鈍くなっているそうです。スタイルは欧米風によくなっても竹がしなるような本来の人間の体の強さがないというのですね。例えば野球界のイチローなんかはそうした体の身体意識が発達してるので特別大きな体でなくても怪我をしない強いからだをしているのじゃないかという話なのです。
もちろん格闘技をする機会等は日常生活の中ではありませんが前回言ったように自然の中で木に登ったり、川を泳いだりして子供のうちに遊ぶというのは、野生動物がそうして狩の仕方を覚えるように、人間の子供にとっても強いからだとバランス感覚を作るにはとても大切なのだと思いますよ。