追悼

 お正月気分も抜け、仕事も順調に進んでいる最中、今週は最強寒波がやってくるようです。お店としても当日交通事情などで来る事が出来ないとご予約のキャンセルが予想され悩ましいところでありますが、天気には勝てませんし何よりも安全第一なので皆様くれぐれもお怪我や事故のないようにお過ごし下さいませ。

 そんな中、年末年始と僕にとっても思い出深い方々の訃報が相次ぎました。

こうした事は並べて書くべきではないのですが、年末には安全地帯のドラマー田中裕二さん、年始にギターの神様ジェフベック、そしてYMOの天才ドラマーでもあった高橋幸宏さんです。

 ジェフベックについては、世界の三大ギタリストと言われていましたが、その中でも僕はエリッククラプトンを一番よく聴いていたのですが、それでもこれだけのビックネーム、聞いたときは衝撃を受けました。

 そして二人のドラマー。ドラムという楽器は僕自身叩いたことはありませんが、このお二人に関しては共にあまり手数が多くなく、残業音の少ないタイトで正確なリズムのドラムという印象があり、僕自身そうしたドラムが好きで曲を聴く時にドラムという楽器に興味を持たせてくれたお二人です。

 田中裕二さん、安全地帯というバンドは中学時代一番よく聴いたでしょうか。怪しげな魅力と圧倒的なボーカルと個性で玉置浩二さんがどうしても注目されがちですが、そもそも井上陽水さんのバックバンドとして活躍していた程の実力派バンドでツインギターの音色と田中さん六土さんの抜群のリズム隊で、安全地帯の演奏そのものが好きで、ライブにも何度が足を運びました。

 近年は玉置さんの後方でいつも笑顔で幸せそうにドラムを叩いていた田中さん。ワンナイトシアターライブでのドラムソロは忘れられません。

 そして高橋幸宏さんについてはここで詳しくお書きする必要もないでしょう。世界のミュージシャンにも影響を与えた数少ない日本人アーティストであり、日本のテクノ音楽の未来を開いたYMOのメンバーでもありました。

    YMOは僕もよく聴きましたし、比較的最近まで音楽活動をされていたように思っていたのでとてもショックでした。

 50歳も近くなると自分の人生を彩ってくれた方々の訃報を耳にしていかないといけないという現実をまざまざと感じて辛くもありますが、こうした方々が残して下さった作品に改めて感動や勇気を頂きながら強く生きていくことが一番の供養になるように思います。 

                                                                                                                         合掌