猪木さん2(本のご紹介)

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 予告通り、今回はアントニオ猪木さんの新刊「猪木力」のご紹介です。

 施術中、お付き合いのまだ浅い方に僕がプロレスや格闘技、特に猪木さんが好きだというと「意外だ」という声を頂いたりしますが、僕の人生において猪木さんは間違いなく大きな夢や勇気を与えてくれました。

 幼少期はもちろんプロレスラーとしての猪木さん。金曜の夜8時にテレビにかじりついていた40代の方は多いと思います。猪木さんは仕事としてプロレスをしていたわけではなく、「終生大衆につくす」、つまり使命感をもって24時間アントニオ猪木として、人生の喜怒哀楽をリングで表現しようとしましたし、またそれが出来る能力が桁違いに高かったんだと思います。

 

生い立ちやプロレスラーになったいきさつ(前回ほんの少しを書きましたが)を書いていくと長くなるのでやめますが、一言でいうと「苦しみの中から立ち上がれ」、まさにそうした本も出されているのですが、普通の人生では考えられない苦労や苦しみの中でも大きな夢を忘れずに、その肉体的、精神的強さで立ち上がってこられました。正直言っていくら本を読もうとも僕にはあんな人生は送れません。

 ただ、個人事業主のはしくれとして、自信を無くしたり自己啓発という事を考えたとき、学者が卓上で書いた本より、実際に身をもって体現してきた人の本の方がその「言霊」が違います。なので勇気をもらいたいときには僕は猪木さんや、格闘家のヒクソングレイシーさん、野球選手では落合博満さんや前田智徳さんに関する本を読んだりします。(勿論それ以外にも素晴らしい方の本は沢山あると思います)

 前置き長くなりましたが、猪木さんの本には悲壮感はありません。夢や勇気があります。この本もそうした猪木さんの考え方に始まり、過去のレスラーたちとのエピソード、そしてあの猪木さんにしては感傷的になられているのが昨年なくされた奥様とのお話。そしてこれからの夢やコロナ禍における元気。

 個人的にはこれまた有名な格闘家、前田日明さんとの対談が読みごたえがありました。前田さんも若い時は猪木さんにかみついた発言をされていた事もありましたが、年齢を重ねられ猪木さんへの感謝や尊敬の気持ちがとても感じられる対談となっています。なんやかんやで人はしんどかった頃が一番懐かしく感じられるようになるのかもしれません。

 そして今、猪木さんは心アミロイドーシスという難病におかされている事を公言されています。先日YouTubeであの強さの象徴のような猪木さんが人に付き添われて屈伸運動のリハビリをしている動画を観ました。

 勿論、好き嫌いがある人もいるかもしれませんが、「毒を飲み込む勇気」、これも猪木さんの言葉ですが、ちょっと元気をもらったりできるかもしれませんよ。そして読み終わる頃には顔が猪木さんのようになっているかもしれません。

 

「元気があればなんでもできる」素晴らしい言葉だと思います。

 猪木さん、いつまでもお元気で、是非僕らにも元気を与えて下さい!