少々前の話となってしまいましたが、我がカープがＣＳ(クライマックスシリーズ)に進出しました！例年３位争いをしつつも戦力不足か９月に失速、１０月ともなれば約半年楽しませてくれたプロ野球も、赤ヘルファンにとってはオフシーズンとなってしまうところですが、今年は違います(*^_^*) まだまだ熱い戦いがあるのです！今週末からはクライマックス第一ステージ阪神タイガースと激突です。
僕の小さな頃は山本浩二、衣笠を筆頭とした黄金時代。強いカープしか知らなかった。そして高校生の時大野、達川の胴上げでカープ優勝！西武との日本シリーズが気になって学校の授業が身に入らなかったのを良く覚えています。
それから…球界も資金力の豊富なチームが有利な体制に移行していき、カープは苦難の時代に入ってしまいます。今回３位に入ったからといって喜んではいられないのですが、ここはまず撒いた種がやっと芽吹き始め、新しい時代の幕を開けたという事で喜んでいいのではないでしょうか！丸、菊池、松山など若手が成長し、ベテラン勢も頑張りまさに全員野球でつかんだＣＳだと思います。野村監督も色々言われていましたが現役時代カープの為に活躍してくれた大スターです。ここはひとつ監督としても男になって貰いたいと思います。
しかし、新しい時代と共に一つの時代も終わりを告げました。前田智徳選手が引退しました。イチローが憧れ、落合さんが天才と言ったその打撃は、バッターボックスに入ってから、打ち、バットを放るまでの動作全てがとても美しい選手でした。僕も技術屋のはしくれですが、技術の優れた人というのはその立ち振る舞いを見ていればわかります。美しいのです。
前田選手も怪我がなければもっとすごい記録を残していたと思いますが、それ以上に怪我から復帰するまでの努力の過程、そして弱い時代のカープからＦＡせずカープ一筋でいてくれた事。そうした意味で本当に多くの野球ファンに愛された選手でした。語れば語りつくせません。僕が球場で来ていたレプリカユニフォームも背番号「１」です。
引退試合はチケットが取れませんでしたが、前日の阪神戦は球場へ強行観戦。サプライズ代打で僕が生で観る最後の前田選手となりました。テレビで観た引退試合もほんと未だ信じられないといった感じで観ておりましたが、グラウンドで見せたことのない前田選手の穏やかな顔をみて、けがとの戦いという意味では本当に辛い選手時代だったんだろうな、少し体を休めることが出来るんだろうなと感じ、やっと現実を受け入れられる状態になりました。
本当にお疲れ様でした。そして感動をありがとうございました。
