帰宅

無事4日間のセミナーが終了し昨日大阪より帰宅しました。
テーマは4日間「膜」のみ。日本の最高医学系学位の医学部でさへ人体をつなぐ「膜」についてここまでつっこんだ話をする事はないのではないでしょうか?それは決してマニアックとかいう話ではなく注目度が低いだけで、今まで手技療法の分野でも骨や筋肉ばかり扱われていました。所属するJOPAではその膜がオステオパシーの中核を成すという会長のお考えの下非常に内容の濃い講義が行われています。
今回も講師のジェーン・スタークD.O(ドクター・オブ・オステオパシー)は非常に博識で膜はもちろん創始者スティル博士についてもとても奥深い話を聞かせて下さり、臨床上非常に考えさせられる内容でした。スティルの生きていたのは100年以上前、膜についての記述が初めに見られたのが200年程前、解剖学が描かれ始めたのが500年程前。そんな前の出来事から今の臨床に関わるヒントが得られるのです。今の世の中便利にはなったけど、ある意味色々なものが失われ不便になっている面もあるのだと感じました。
また、JOPAセミナーの特徴は単にテクニックをひたすら練習するセミナーが無い事。大切なのはその裏にある方法論、もっと言えば人の体を「診る」為の解剖・生理学の使い方、触診、感覚の必要性をこんこんと説かれます。
今回のセミナーもなんと3日間は生化学や膜に対する考え方などの座学でした。ここまで座学が続くのはさすがに今までなかったので少々疲れましたがこれを活かすも殺すも自分次第。セミナーに出たところで役立てるかどうかは自分次第なのです。
期待と不安の繰り返し。暫くは、いや一生これの繰り返しになりそうです。とにもかくにも無事終了出来ました・・・。