健康を考える

セミナーも無事終了する事が出来、月曜日の夜呉に帰宅しました。セミナー中は風邪でも引いて熱でも出たら大きなマイナスになってしまうのでこの僕でさへ便秘気味になるほど、自分が思っている以上に神経を使っているのだと思います。旅行→ほぼ間なくセミナーとめまぐるしい先週を終え少々疲れを感じていましたが、やっと普段の生活に戻ってきた感じです。
この2日間は早速勉強したGOTを施術に取り入れていきました。素晴らしいですね。以前この日記で僕の中の少しある(今となっては「あった」)ジレンマをお書きしました。本当に症状改善だけを打ち出す治療院として看板を出せば施術はどんなものであれ、数秒で治療が終われど結果だけで満足される。それはオステオパシーだけで十分でしょう。正しリラクゼーションサロンが増えてきた昨今ではリラックスの為に体感を主に求めて来院される方もいらっしゃる。そうした方々には「全身の中から病変を見つけてそこをチョン!とリコイルするだけ」といった施術では満足されないかもしれません。
GOTは全身足から頭部へ向かって、また仰向けうつ伏せ、横向き全てにわたって動きをとりながら各関節の状態を確認して、その場で調整していくテクニックです。そういう意味では全身すべて触れながらの調整になるし、そのリズムはとても心地よいものです。このGOTは上記の2者どちらのタイプにも適応可能ですし、それでいて体に対してとても良い変化をもたらしてくれるに違いありません。
このGOTで特に大切なのは患者様のリズムに入り込む事だと教わりました。そのリズムに施術者が入り込めると患者様の体の中のエネルギー、血液やリンパなど様々な液体、そうしたものまで活性化出来ます。非常に美しい作業だと感じます。
オステオパシー創始者スティルは「病気である事を認識する事は簡単だが、健康である事を認識するのは難しい。」といった事をおっしゃっています。「整体院」というとどこかが痛い、といった時に目的にされる場所のようですが、もっと普段の健康づくりに利用して頂きたいです。GOTはもちろんオステオパシー療法を行うことによって体のエネルギーを上げる事が出来ますし、血液、脳脊髄液、リンパ液、間質液といった人間の6割を構成する液体の流れを良くし、それらは細胞に栄養を与え、老廃物を回収し、神経を洗い、脳を洗ってくれます。しいては痛みを抑制し、細胞を活性化させ、病気の元とも戦ってくれます。
セミナーの初日、関西に住む友人の女性二人と食事をしました。その内のお一人は2年ほど前に出産を終えたのですがこう話されていました。「自分の食べたものがそのまま胎児の栄養になると思うととても考えて食事をするようになった。そうしてよく考えると農薬とか保存料、色々害になるものがたくさん入ってるのに改めて気づき安心して食べれるものがないと怖くなった・・・」と。人間が亡くなった後、その死体を調べるとその脂肪組織には約450もの化学物質が検出されるそうです。食事や呼吸によってこれらを取り込む事を完全に防ぐ事が難しい現代、それらを如何に排出するかという事にも目を向けなくてはいけません。
オステオパシーという140年も前に創設され今に至る学問は、まるで予知していたかのように現代への警鐘を鳴らしているような気がします。