自然体で

この日記でテーマにしようと思いつつなんとなくボツになっていたテーマがあります。「怒りのエネルギー」。別に怒る事が目的ではなく、「負けてたまるか!」「絶対に〜するぞ!」といった反骨精神、ハングリーさとでもいうべきか、そういう気持ちは時にして物凄い力を発揮します。自分で言うのもおかしいですが雰囲気的に温和に見られる僕ですが、一時期色々経験する中で、もっとそうした気持ちを出しても良いのではないか、そうした気持ちを持つ事でより大きな結果が出るのではないか、と考え意識していた時期があります。つい最近までといえばそうですし、そのこと自体今も全く間違っているとも思いません。そうした気持ちを持つという事は問題意識や危機意識を持っている証拠だし、ことに競技のような勝ち負けを争う事に関してはそうした気持ちがないと駄目かもしれません。
しかし、最近あまりそうした事を考えなくなりました。以前に増して気持ちが穏やかです。それは自然とそうさせてくれている面もあるし、意識してそうしている面もあります。正直、特にこの仕事においては上記のような気持ちはかえってマイナスに働くこともあるだろうし、私生活においても基本的には穏やかに過ごせたほうが幸せです。
僕はよく言っているように野球のカープが好きで見れないときでもビデオにとったり、時には球場に足を運んで応援します。そんな野球の中で解説者の方がよく口にする言葉があります。「力み」という言葉です。ブルペンピッチャーという言葉があって、練習では良い球を投げるのに本番ではよいピッチングが出来ない事を言います。つまり優れた能力があっても力が入りすぎると実力どおりの力を発揮できないのですね。
僕の仕事、「整体」に当てはめてみましょう。整体には力が要らないと僕は教わってきました。オステオパシーというのも非常にソフトな手技です。筋肉や関節が硬いからといって力任せに「痛いのを我慢して!」とばかりに緩めようと思っても緩むものではありません。
また人間関係でもそうです。基本的には穏やかで、いつもいい意味で力の抜けた、明るい人の方が近づきやすいですし(中には危険な香りに引き寄せられる人間関係、特に男女の中などもあるようですが・・・)、人間関係も良好に進みやすいですよね。特に僕のような仕事ではそうした安心感が施術結果にさへ影響を与えかねません。
以前T先生の言葉を紹介いたしましたが、「笑顔のある治療院は流行る」「妻の悪いところを無理に直そうとせず大きな心で受け入れる事ができたら夫婦関係は良好にいく」というのをご紹介しましたが、その言葉はすごく僕に影響を与えてくれたようです。
そうしていつも明るく、大きな心を持つように心がける事は「力み」をなくし、自然体でいられると本来の力を発揮出来ることにつながり、人も集まり、先日の同級生のお母様の言われるように充実した毎日を送れる事につながるのではないかな、なんて考えるようになりました。