鎌倉物語〜3、友情編・・・完

大仏と私

さて、ここまで書いてきましたがまだその日の行動は終わりません。
天吉に別れを告げて、友人のフィアンセ様の提案により「みなとみらい」まで歩いていく事になりました。テーマパーク?あまりそういった場所には縁がない僕ですが(乗り物類が得意でないので・・・)、名前は聞いたことがある場所です。歩いていけるんだ・・・と土地勘が定まらないままついて行くと大きなビルが立ち並び、闇夜を照らす観覧車、タワーのようなものが聳え立ってさながら神戸を少し大きくしたような佇まいです。
この付近一帯をいうのかな?それにしても8時前後でいくら夏の夜とはいえ当然辺りは真っ暗なのに、このテーマパークには今だたくさんの人であふれ帰り、乗り物類には行列すら見受けられます。なにやら友人曰く入園料はかからず乗りたい乗り物代だけ払えばいいとの事。なるほどチボリ公園もそうすればいいのに・・・なんて思いながら友人の乗るジェットコースターを眺めていたのでした。
万歩計も早2万歩を越えた様子でしたが新宿のホテルにチェックインを済ませた後今度は歌舞伎町界隈に出かけました。それにしてもどうなっているの?当然東京も初めてではないですが夜中も11時近くになろうかというところですが辺りはまるでお祭りの様相を呈しています。歌舞伎町にあるおしゃれなお店を紹介して頂き、今度も揚げ物・・・とはさすがにいきませんが枝豆をつまみながら談笑です。それにしても友人と、彼女さん仲良さそう・・・。ほんとアツアツ状態でした(*^_^*)。そして「こんな都会で頑張ってるんだな・・・」と友人がすごく頼もしく見えました。言葉に出さなくとも思いは通じるのか、目を見てしっかり握手を交わし、僕はホテルへと戻りました。既に時刻は翌日日曜日となっておりました・・・。
翌日30日、池袋でのパリッシュ先生のセミナーへ向けていざ池袋へ。たにぐち書店という会場であったのですが当然本屋さんも1階にありました。しかも医学、リハビリ関係、手技療法等、普段はネットなどでしかなかなか購入できない種類の本が盛りだくさんで僕はセミナーを前に更に自分を鼓舞させられました。
セミナーは4時前に終わり、新幹線まで少し時間があったので「憧れの場所2」へ。青山のビクタースタジオ、そしてその界隈通称「キラーストリート」です。もう言わなくても分かるでしょ?サザンがデビュー以来名曲の数々を録音してきたスタジオ、そして桑田さんがそれらの名曲を思案したのであろう町並み、そしてそれらの思いをアルバムに託したキラーストリート。なるほど、桑田さんがインタビューで言われてたようにおしゃれな青山のイメージとは別に田舎の古いお店なども入り混じり何処かノスタルジックな、情緒溢れる風景です。あ、歌詞に出てくるとんかつや「まるや」と思われるお店もあります。それらをことごとく写真に収める僕の姿にはまがりなりにも患者様より「先生」等と呼んで頂ける威厳、尊厳といった類のものはまるでなく、単なる一小市民、ミーハー、おのぼりさん・・・そんな形容詞でしか片付けられない程でした。
そしてその究極、キラーストリートで有名なサザンがみんなで並んでいる歩道橋を・・・見つけました!あれです!駆け上がった僕は早速そのポーズをまねして写真。そのコンクリートに殴り書きされている「桑っちょLOVE」なる落書きを見つけました(*^_^*)。「タンタン、タ、タンタン、タ、タンタンタ、タン・・・」哀愁溢れるワルツのリズムが頭に流れます。そしてしばらくその歩道橋よりせわしそうな、でも何処か落ち着きのある町並みをしばらく眺めていたのでした・・・。
本当に有意義な2日間でした。あこがれの地を訪れることが出来たこと。そして何より大切な友人と、そのフィアンセ様と素敵な時間を過ごせた事。僕は疲れなど微塵も感じる事なく家路に向かったのでした。      〜完