記憶に残る

ハートかずら

二月も中旬ですがまだまだ寒いこの頃、のどか倉敷店よりです。 今日は昨日来られたお客様とお話ししててふと感じた事をお話します。
今日施術が終わった後お客様と少しお話をしていましたら、その方は秋くらいに事情で岡山を離れられるとの事。決して悪いお話ではなかったのですが、最近頑張って通って頂いている方なので少し寂しいなと思いつつお話を聞いておりました。
その方にもお話して、僕自身いつも心がけているのですが、せっかくのどかで施術を受けて頂いた限りは、施術と共に何かよい事を感じて帰って頂けたらなあと思っています。施術者を気に入って頂けたらそれは嬉しい事ですし、役に立つ体のお話や特にこの方などは遠くに行かれてもできるようなストレッチや、体を気遣うようになったというだけでもよかったなあと思います。
これから先どれ程の方と接していく事になるかわかりません。その中にはたった一日限りの出会いの方もいらっしゃれば、亡くなるくらいまでお付き合いをさせて頂く方もいらっしゃるでしょう。いづれにせよそんな方々の心に少しでも残る施術ができたらなあと思うわけです。
去年末、全国の治療家の方が集まる総会に顔を出すことがあったのですが、ある先生がいっておられました。「治療家というのは知識や腕がついてくるととかく大きな態度になりがちだ。症状を完全にとる事ができてもそれが全ての満足であるとは限らない。他に求められてるものはないか一人一人について考えながら接していきなさい。私も未だに勉強中なんです。」とのお話でした。既に50才は越えておられよう先生のお話です。
「仕事場は道場である。」これは大学生の時の就職活動でどこかの社長の方が言われていました。日々人と接するこの職場で自分を鍛えつつ、施術を受けて頂いた方が遠くに行かれても思い出して頂けるように頑張って行きたいなあと改めて感じた昨日の夜でした。