人体の不思議Ⅱ

本日のどか倉敷店より。今日は前回に続き人体の不思議について面白いお話をもう少し。
前回人間の体は環境や鍛え方によって能力も上がるといったお話を致しましたが、プロレスラーのアントニオ猪木さんが不思議な話をされています。育ち盛りの頃にブラジルで移住生活をされ、過酷な労働で体を鍛えつつ自然の野菜や穀物をとって成長された猪木さんは、激しい痛みを伴うプロレスで生じる怪我の回復力が通常の人の30倍は早いと医者から言われたそうです。例えば骨折をしても知らないうちにくっついていたとか、試合でおった縫うのを必要とするような傷口も卵の薄皮を貼っておくとすぐにくっついてしまうとか。またあれだけ激しく投げられたり殴られたりしても不思議と痛みを感じなかったこともあるそうです。ご本人曰く育ち盛りに過ごした環境とレスラーになってのトレーニングによりβエンドロヒィンという脳内麻薬が人一倍沢山放出される体質になったと言われています。この物質は脳内ホルモンの一種で科学的に作られるモルヒネの沈痛作用の何十倍も効果があれそうです。インドの僧侶はヨガによってこの物質を意図して出せるトレーニングを行っているとも聞きます。
また、現代人はこうした体本来の持っている自然治癒力がとても弱くなっているそうです。例えば戦時中の話で手を失った兵隊はひたすら眠る事によって傷を治したとか、武士が腸ねんてんを自分で腹を切って治したという話を読んだことがあります。そこまでいかなくても熱を下げるのに指先を少し切って血を抜いて下げたとか、貧血の治療であえて血を少し抜く事によって体の造血作用を高め、それによって貧血を改善しようとしたとも聞きます。しかしながら現代人は見た目は大きくなったもののそうした体本来の強さや自然治癒力がおちているというのです。そういえばスポーツトレーニング等も栄養学や生理学を取り入れ科学的になってはいますが、反面自分の体重を利用した運動ややバランスを利用した昔ながらのトレーニングも見直されているようです。
また日常生活面においても、抗菌グッズ等が流行っていますがあまりに菌を省きすぎる生活をするとかえってアレルギーになりやすいとか、腸の中の細菌や回虫が体の免疫力を高めてくれるという話もあります。
色々お話をしましたが、いずれにせよ食事や環境で自然と触れあい、今一度便利になりすぎた生活を見直すのもよいかもしれませんね。